鈴鹿 東多古知谷 百間滝 大滝登攀入門 2025.05.31

東多古知谷 百間滝登攀

<メンバー>
てつや、たろー、りー、けい、ふなっしー、たまちゃん

<コース>
表道P(8:50)~百間滝下(9:15)~百間滝上・全員登攀終了(12:40)~百間滝下~(13:00)~表道P(13:45)


 沢登りを初めて20年になるが大滝登攀だけはしない(出来ない)と思っていた。しかし、鈴ハイにもクライミングが上手い沢メンバーも増えてきたので、「もうこの際他力本願でもいいや」と思い、てつやさんの百間滝登攀にエントリー。股関節の可動域を増やそうと風呂上りにせっせとストレッチをし、当日を迎える。

 当日は気温が低く風も強いなかなか渋いコンディション。ガラガラの中道登山口近くの駐車場を横目に見ながら表道登山口を目指す。集まったメンバーはしきりに「寒いね〜」を連発している。

 沢装備を整えていざ出発。もう何回来たかわからないほど歩いた東多古知谷だけど、これまでとは違う期待と不安の入り混じる新鮮な気持ち。やっぱりたまには新しい事に挑戦しないといけないね。

 堰堤の上から入渓し、百間滝の下まではフリーで登る。水量は平水か少し少なめで滑りもない。これならいけるかも。

東多古知谷に入る
水量はさほど多くない
前衛滝はフリーでさくっと

 滝の下でまずはじゃんけんでチーム分け。たまちゃん、ふなっしー、たろー、チームとてつやさん、けい君、りーちゃんチームに分かれる。我々は先行。

百間滝

 核心1P目のリードは(当然)たまちゃん。まずは滝の右下のテラスに上がりカムで支点をとってビレイ態勢に入る。水飛沫が降り注ぐ場所なので登る前からずぶ濡れだ。

フル装備たまちゃん、重いよね
さあ、離陸。ビレイヤーもずぶ濡れ

 カム2セットとナッツも持ったたまちゃんは、最も難しいと思っていた離陸ポイントを意外とすんなり登っていく。これなら早いかもと思ったのは大きな間違い。

離陸成功

 そのうえの凹角のスラブが中々の難敵で手がかりに乏しく角度もたっている。クライミングなら何てことないんだろうけど、濡れた岩と沢足袋で勝手が違うのか、なかなかロープが伸びていかない。そのうち、谷の中にも風が吹き込み、小雨も降ってきた。体がガタガタと震えだしたところでようやくビレイ解除のコール。

この上が厳しかった(たまちゃん、保護色?)

 60mロープが半分出ていなかったのでセカンドのふなっしーも確保で登ってもらう。不安だ~と言っていたふなっしーも流石のクライミングでスルスルと登っていく。

スルスルとふなっしー

 そしてやっと私の番。寒さで強張った体をほぐしていざ離陸。実際に取り付いてみるとスタンスもあり、ホールドもしっかりしているのですんなり行けた。

さあ、行くか

 しかしそこから先が難しかった。クラックに沿ってカムが連打されているのを見てもたまちゃんが苦戦していたのが分る。滑りは無いので頑張れば登れるかもしれないが、とにかく寒いのでカムを掴んでA0で体を持ち上げる。

 支点を回収しながら登っていくとカムを使いきったのかナッツまで使われていた。(たまちゃんありがとう)

 1P目の終了点にはハンガーの無いボルトが打ってあったのでたまちゃんがうまく支点を作っていた。

支点はこんな感じ

 支点から上を見上げると何とか行けそうな雰囲気だったので2P目はリードを買ってでる。最初の出だしが高度間があって緊張したけど、中間支点もとれるしいつもの感じで登っていけた。落ち口付近の木で支点を取って後続を引き上げる。

2ピッチ目の出だし

 百間滝の上でBチームが登ってくるのを待つ。Bチームも2ピッチ目はリードを交代しててつやさんが登ってきた。ロープが重くて苦戦していたが何とか立ち木に辿り着いてほっと一息。

Bチームのリードはけい君
さすがに軽く登って行く
1Pの終了点にもうすぐ到着
落ち口にてつやさんが現れた
後続をビレイ中

 さいごのりーちゃんが登ってくる間に風も強くなり雨もザーザー降ってきた。もうここで十分だよねという事で巻き道で下って終了。駐車場で着替えている間も雨は降っていたけれど、百間滝を登った達成感と興奮で寒さは感じなかった。(というとちょっとオーバーかも)

ラストはりーちゃん
やったぜ!
スカイラインに戻ってきた

 今まで何度となく登ってきた東多古知谷だけど、今回初めて百間滝に挑戦できて感無量。この年になってまだまだ新しい事に挑戦できるっていう事は気分がいいもんだ。やっぱり仲間っていいなと改めて感じた山行だった。

 企画してくれたてつやさん、リードで引っ張ってくれたたまちゃん、ご一緒してくれたふなっしー、りーちゃん、けい君、どうもありがとう。またよろしくお願いします。

記)たろー

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